皆さん、こんにちは!オールワンズライフの松崎です。
東京で安全に暮らすためには、何をアドバイスできるか、日々考えています。
そんな中、誰もが知る「オートロック」。
現在、マンションの場合はほとんど標準装備となっているものです。
今回は、このオートロックについて詳しく見ていきます。
オートロックとは何か?
オートロックとは、その名前の通り、自動でカギが閉まるようになっているものです。
ホテルの部屋などでおなじみです。
このオートロックですが、これはもともと、「そこに住んでいる人しか入れないように」という理念のもとで作られています。
自動でカギが閉まるため、「カギを閉め忘れて外出してしまった」などのヒューマンエラーが起こりません。
オートロック、さまざまな種類
オートロックにはいくつかの種類があります。
まず、暗証番号タイプ。これは、住人が決められた暗証番号を打ち込むことで開錠されるものです。日によって暗証番号が変わる、というマンションもあります。
会社などに多いため、すでに使った経験がある人もいるかもしれないのが、カードなどで通るタイプです。ICチップが埋め込まれたカードを使って出入りできるため、カードを所持していない人は入ることができません。
次に、指紋認証タイプ。これはその人の指の指紋に反応して開きます。
なかには、さまざまな方法のオートロックを組み合わせているところもあります。
たとえば、エントランスでは暗証番号タイプを使っているけれども、実際に個人の部屋に入るときは指紋認証式を使わなければならない、という組み合わせなどです。
当然、複数の方法を組み合わせ、カギを多くすればするほど、セキュリティ性能は上がります。
心理的な油断とオートロックの意味
「ヒューマンエラーが起こりえないこと」は、セキュリティの性能を飛躍的に向上させると言えます。一番怖いのは、やはり一人ひとりの「かけ忘れ」だからです。
しかし、オートロックも万能ではありません。
ICカードはそのカードを持っていないと入ることはできませんが、逆に言えば、そのカードを誰かに拾われてしまった場合、危険性はとても高くなります。
暗証番号形式の場合は、悪意のある第三者に暗証番号入力時の手元を見られてしまったら何の意味も持ちえません。
ただ、指紋認証形式は、複製ができず、かつ本人ではないと検知しませんから、もっとも安全性は高いと言えます。
そして何よりも怖いのは、「ドアは瞬時には閉まらない」ということです。
暗証番号タイプであれICカードタイプであれ指紋認証タイプであれ、ドアが開いたときには、閉じるまでのタイムラグがあります。
このタイムラグを利用して、強盗などが滑り込んでくる可能性はゼロではないのです。
もちろん、「強盗が出るかもしれない」という可能性は、オートロックであれそれ以外のカギであれ、否定しきることはできません。
しかし、オートロックの場合、「オートロックだから安全だろう」「自動でカギがかかってくれるはずだから、強盗などはまったく入ってこられないはずだ」という心理的な油断が生じやすいというデメリットがあります。
特に、オートロックに慣れたころには注意が必要です。
塀は侵入者の目隠しともなりうる
「高い塀に囲まれたマンション」について、あなたはどのようなイメージを抱くでしょうか。
多くの場合、「強盗などが入りにくくて、防犯力に優れたマンションだ」と考えることでしょう。
これは確かに一面の真実です。高い塀は侵入者を防ぎます。その塀をよじのぼっているところを近所の人に見られたら不審がられますし、警察に通報も行くでしょう。高い塀は乗り越えるのに時間がかかりますから、それだけ目につく可能性も高くなります。
しかし、この塀、一度侵入者が入ってしまえば、周囲の目から侵入者を守る恰好の盾となります。
高い塀に囲まれたマンションは、「塀の内側」がほとんど見えません。特に、コンクリートやレンガなど、可視性のない素材で作られた塀は、その傾向が顕著です。
入ってしまえばこっちのもの。後は自由に犯罪を働ける。
そう考える犯罪者は、決して少なくありません。
本当に安全なマンションとは
では、どのようなマンションが本当に安全なのでしょうか。
これにはいくつかのポイントがあります。
まず、セキュリティ対策が複数個組み合わされていること。上でも話しましたが、エントランスと部屋の前、2つにオートロックシステムが導入されていれば、それだけ侵入はしにくくなります。
防犯カメラがついているマンションは、それだけで犯罪の抑止力となり得ます。不審者の侵入を大きな音で威嚇する装置があればなおよいでしょう。強盗が一番嫌うのは「番犬」だという説もあります。大きな音を鳴らすものは、強盗にとってもっとも怖い防犯装置なのです。
また、管理人室があり、管理人が常駐しているところはそれだけ防犯力が高くなります。
塀のところでも触れましたが、「人の目」は、強盗にとってとても怖いものなのです。
「カギのかけ忘れ」という「人間のミス」が大きな犯罪被害に繋がることは事実です。
しかし同時に、管理人や周囲の「人間の目」が、犯罪の大きな抑止力となることもまた事実なのです。